【植物育成ライト 選び方】 アマテラスやツクヨミなどを比較! 植物育成ライトを選定します!

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本日のボタ日誌は植物育成ライトの選び方です!

植物育成ライトの種類の多さや、スペック値はどれも小難しくて、なにを基準に選べば良いか分かりにくいですよね。

選び方が分かれば、おのずとそのライトの特性を理解し使い方も分かってくると思います。

私もこの内容をまとめるまでは、なんとなくでライトを選んでおり、なにも根拠がない状態でライトを使っていました。

そこで!
植物たちのさらなる好環境のために、植物育成ライトを深く知って、自分に適したライトを考えられるようになろうと、いった事が今回の投稿目的です。

それでは以下から始めます!ご一読よろしくお願いします!

目次

今回ご紹介する植物育成ライト


④Helios Green LED HG24



 
今回はスポット照射型のライトに限定してみます。

ライトの形はパネル型や蛍光灯型もありますが、スポット照射型は植物育成ライトのなかでも、最も普及している形です。

今回はそのスポット照射型から比較的に購入が容易な植物育成ライトで、趣味家の方々にも愛用されている5種類を選びました。


植物育成ライト スペック比較表

下記表には、各ライトのスペックを記載しました。

このスペック値は主に照射距離40cmの数値を記載していますが、HeliosのみPPFD値が30cm時となっております。40cm時には若干低下すると思われる事をご注意ください。

また、太陽光の数値も記載しています。参考程度にご覧ください。

スクロールできます

AMATERAS

TUKUYOMI

HASU38


Helios

MORSEN

太陽光
照度
lux
180502169076300380008970100000
PPFD
μmol/m2s
40650712241059.4
距離:30cm
1182000
全光束
lm
209820982098約4000
~5000
4.3
×1023
色温度
K
約5900約4000
~5000
610058005000
~6000
演色
評価
指数
Ra97Ra97Ra98.2Ra98.5
価格¥12,500¥12,500¥7,640¥6,280¥3,299
購入する購入する購入する購入する購入する
性能比較表

※価格は変更になっている場合がありますので、リンク先をご覧ください。

スペックの概要

 ここからは上記表から専門用語を解説、説明をしていきたいと思います。

ライト選定の検討すべき項目をざっとですが、下記に概要として載せています。
主にこれらを知っていれば、選ぶときには苦労はしないはずです!

 

植物に
関わる用語

照度しょうど
照らされた
物体の明るさ

PPFDピーピーエフディー
植物に入る
光の個数

全光束ぜんこうそく
光源から出る
光の明るさ

色温度いろおんど

光の色を示す尺度

演色評価指数えんしょくひょうかしすう
太陽光と
比べた時の再現度



以下から用語の詳細です。
知っている方は次の「ライト選定の考え方」に移ります。

用語詳細の次に行く方はこちらをクリック!

照度luxルクス 】とは

簡単に言うと、ライトに照らされた物体の明るさです。

難しく言うと、単位面積あたりの光束量です。
植物育成の現場で例えると植物自体に当たっている光の量といったところです。
照射距離によって照度も変化します。



PPFDμmol/m2/s1 マイクロモルパー平方メートルパー秒】とは

光合成光量子束密度という単位のことです。

一秒間に1mに何個の光が照射されるかという数値です。
植物が光合成の時に使う光の個数を表しています。
光を個数で表しているのは、若干違和感を感じますが、光には粒子が存在するという考え方からきています。



全光束 【 lmルーメン 】とは

蛍光灯やLEDでよく見るルーメンのことです。

数値が高くなるほどライトそのものから照射される光が明るく眩しくなってきます。
※照度は照らされた物体の明るさ、全光束は光源自体の明るさです。



色温度Kケルビン 】とは

光の色を表す単位です。

この数値は光の温度や強さとは関係なく、光が何色かを示す数値となっています。
ライトの数値としては2000K〜7000K程度で使用されています。

数値が低いほど赤みがある光で、高いほど白みがある光になっています。
さらに数値が上がると青色になってきます。



演色評価指数 とは

太陽光を基準として時にそのライトがどれくらい近い光を発しているかわかる数値です。

100に近いほど太陽に近い光を当てられるという意味です。






植物育成ライト選定の考え方

 ここからは植物育成ライトを選ぶに当たって、選定の考え方についてです。
これは主に植物の原産地と同じ環境を作るために必要な考えを紹介していきます。

①植物に適した光か

②照射範囲・距離
が適切か

③光合成を促進できるか

この3つが主な選定理由になると考えています。





①植物に適した光か

 育てている植物が光をどのくらい必要かで植物育成ライトの選び方も変わります。

 耐陰性のあるモンステラやアグラオネマなどは光は多少、少なくても大丈夫です。しかし、コーデックスやアガベのような光が好きな植物は強い光を多く必要になります。

 ご自身が育てている植物がどんな特性を持って、どれくらいの光が適しているか見極めることが大事です。

 耐陰性のある植物に強光ライトでは、葉焼けを起こしてしまい、オーバースペック。
 光が好きな植物に弱光ライトでは徒長してしまい、アンダースペックとなる事を考慮する必要があります。

なので、植物自体がどんな光が好きなのかを知って、特別に光が強いライトではなくとも、アマゾン等で買える格安植物育成ライトでも良いと言えます。




②照射範囲・距離が適切か

 ライトと植物の距離と照射距離も重要となってきます。

 口径E26のライトは放射状に光が降り注ぎます。
放射光の特徴としては中心から離れるほど、光が薄くなっていく事です。
植物を置いている位置からライトがどれくらい離れているかによって、光の濃さも決まってしまいます。

なので現在の植物棚を考慮して、選定すると良いかもしれません。

ライト中心部真下に置いてある植物は光合成しやすいですが、
外側に置かれている植物にとっては、光が足りていない可能性があることを念頭に置いて、植物育成ライトを選びましょう。




③光合成を促進できるか

 上記に挙げたライトの性能比較表のように、各ライトには性能値があります。

その中で、照度や演色評価指数などの数値を見比べて、選ぶ必要があります。
 

 また、植物に関わる用語として挙げた能力値の中で特に重要なのがPPFDです。
説明にもあった通り、植物がどれくらい光合成できるかがこの数値で決まります。
 机上で植物育成ライトを選定するのであれば、PPFDを比較して選べばほぼ間違えないです。

しかしながら、各ライトには数値では判断できない光質もあります。それでもPPFDは選定する上で最優先に検討すべき能力値です。

 植物育成ライトを購入する時はPPFDが記載されているか、値が低すぎないか確認してから購入するのが吉でしょう。




私が購入した植物育成ライト

 ボタ日誌管理人の私はアガベやコーデックスをメインに育てています。
 これらの植物は高温、乾燥、強光の環境で育っている植物たちです。
上記の考え方を元に選んだ植物育成ライトはHASU 38 spec9です。選定理由は以下です。

 考え方①③について。原産地で考えてみました。

 アガベはアメリカのカリフォルニア州が原産で年間3,254.2時間も日に照らされています。
また、パキポディウムはマダガスカルが原産で3,597時間も日に当たっています。
旅行のとも、ZenTechさんのサイトを参考にさせて頂きました。)

 これは東京の1,890時間と比べると、日照時間ともに環境差が非常に大きいと分かりました。
当然、光合成量も原産地の方が多いと考えました。
 
また、初めのスペック表にもある通り、太陽は直射日光でPPFD :2,000μmol/ m2・sもの光を植物に与えています。
ですので、原産地で検討した通り、光合成が沢山されやすいPPFDが高めのライトが良いと考えました。


考え方②について。植物育成ライトに合わせて、ライトスタンドを作ろうと思っていました。
なので、今回はあまり考慮しませんでした。。。。

 上記から私はHASU38 spec9か、Helios Green LED HG24のどちらかにしようと思いました。
(価格も予算以内だったので笑)

その時は偶然、Heliosは入荷待ち状態で手に入るまでは少し時間がかかる時期でした。

そのため前者を選び、HASU38 spec9を愛用させて頂いています。



まとめ

 この記事では植物育成ライトの考え方についてご紹介してみました。

 今回はあくまでスペック値や植物の原産地から机上で考えてみた結果です。
実際に使用すると、効果も異なるかもしれないということを片隅に入れて頂きたいです。
趣味家の方々が各々でライトを研究するひとつの目安になれば嬉しいです!


 また、このライト選定は私が考えた独断の選定理由を載せています。
ライトの使用方法(照射距離、時間など)次第で各植物に適した環境づくりも出来ると思います。
照射距離を極限まで短くする、上からの照射だけではなく横からも光を当てるなど、、、、

 
 まだまだ植物育成ライトを考えていくと、正解がありませんしキリがありません。
植物の室内管理は奥が深いと今回調べてみて、痛感しました。

 皆さんの植物育成ライトでの室内管理の考えがありましたら、ご教授してください!
お問い合わせから送って頂けると嬉しいです!



以上で今回のボタ日誌を終わりとします!
ありがとうございました!


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